「…で、何でまだいんの?」

あれからたった1週間後、永遠の別れを交わしたはずの幼馴染みは万事屋の居間に勝手知ったる様子で茶を飲んでいた。

「何だ、まだ来てから15分しか経っとらんぞ」

桂は思いっきり怪訝な顔で俺を睨んだ。机の上には桂が持参した未開封の風呂敷がいつもより多めに乗っている。

「いや、そうでなく。お前、江戸離れるんじゃなかった?」
「ああ、ここ1週間はちょっと…その、江戸にはいなかったな、うん」

気まずそうな顔で桂はもう一口茶を啜った。あぢ!という声が部屋に響いた。

「……は!?じゃあ何、たった1週間江戸離れるだけであんな紛らわしい真似したわけ!?」

「まあ、そういうことだ」

「いやいやいや待てや!!お前獄寺島?だっけ?何かそんなんに収容されたとき2ヶ月ぐらい平気で音沙汰なかっただろうが!!
それが何?1週間江戸から離れるだけであんな深刻な挨拶?おっまえ1週間って7日だぞ!?もはやそんなん旅行の域じゃあねえか!!」

「獄寺島じゃない獄門島だ!!マンガ間違えとるわ主人公!!

…というか何でお前俺が『ペットと行くヨーロッパ6日間スイーツ☆ツアー〜ベルギーワッフルからイングリッシュティーまで〜』にエリザベスと
行ったことを知っているんだ…!めっちゃ秘密にしてたのに!特にお前には!」

「はああああああ!?」

俺は思わず叫んだ。
何でお前がそんな甘い思いを、という悔しさと、全くの俺の勘違いだったことへの恥ずかしさと、紛らわしいことをした桂への怒りと、
とにかく色んな感情が交錯しての魂の絶叫だった。

「だからすまなかったと言っておるだろう!仕方ないだろう攘夷志士限定上半期お誕生日会のビンゴで当たっちゃったんだから!
そんなに行きたかったんなら攘夷志士にでもなりな!も〜!」

「何で途中からお母さん口調!?ってこのツッコミ既出だ馬鹿!!」

「待て銀時!ほら見ろこの風呂敷の中身!
ヨーロッパ土産だぞ、ほーらルーブル美術館で買ったゴッボのレプリカ絵、意外と高かったんだぞ〜これ」

「スイーツ買ってこいやボケがあああああああ」






〜Fin.〜


















って終われるかああああああああああ!!!!
反転で言い訳しま〜す↓


某銀魂系バンドのとある曲を聴いている内にふくらんだ現代銀桂の別れを描きたくて書いてみたはいいものの、
書いている途中にあまりのつらさに涙がぼろぼろ出て止まらなくなって、
「やっぱあかん…銀桂が別れを迎えるなんておいちゃん耐えられへん…やめややめや!こんなもんはこうしてしまえ!」
ってなってこ う な り ま し た

何でヅラがそんな紛らわしいことをしたかというと、彼なりの思い遣りというか何と言うかで
糖分王銀時を置いて自分だけが甘いもん食いにはるばるヨーロッパまで行くことが後ろめたくてしゃーなかったんです。
銀時にも食べさせたいけどペットしかつれてけないしでも黙って行くのは裏切ったみたいになるしん〜とりあえず目的地は告げずに発つことだけ告げとこう
って感じです、もうほんとこいつ…
最後の電車のんは、閉まる瞬間に言い逃げしようとして失敗したんです
実は駅までの道中言い逃げ計画を思いついてその後ずーっと計画を練ってたんですけども
思いがけない駆け込み乗車に気を取られている内にタイミング逃しただけでーすげっへっへ


ほんとはガチ離別のはずだったんですけど…ヅラ視点も考えたんですけど…
実はその何十年か後に再会する設定も考えたんですけど
私のメンタルが初期段階で臨界点突破しましたのでこれにて終了とさせていただきます。




す い ま せ ん で し た